クルマとグキキとオババと一緒
・・
・・
(しつこいですがイメージです)
チャッ
愛車アル〇のドアを開け低いシートに腰を落とす
バケットシートのようなガチガチのサポート性は無いが
柔らかすぎないクッションで上半身の自由度は高く
通常の街乗りならこのくらいが・・
ちょうどいい
ヴォン
イグニッションキーを回すと一発で目覚めるエンジン
ヴォンヴォンヴォオ~ン
アクセルを煽ると官能的に吹きあがるエンジン
マフラーからは重厚なエクゾーストノート
バドム
重いドアを閉めると小刻みに揺れる車体が少し落ち着いた
いつもどおり・・
そう、いつもどおり・・
口元が少し緩み
最高だぜ お前は とつぶやく
・・
・・
アクセルを踏み込むと怒涛の加速
ゴオゥオッ
獣のように咆哮するエンジン
ガオァーーーォ
景色は凄い速さで流れ一気に視界が狭くなる
オーバー200・・
その領域では他のクルマは止まっているように見え
何気ない緩いカーブがとてつもなく鋭く迫ってくる
ゴオァアァッ
まるでくるおしく身をよじるように走り・・
もっと・・・
もっととせかす
アル〇に
憑りつかれたようにのめり込んだ・・
時間とカネをつぎ込む日々・・
まるで自分の意志を持つかのように走る
アル〇は
いつしか・・
悪魔のアル〇と呼ばれるようになっていた
(楠センセーごめんなさい)
ウオァアオオア
・・
そんな湾岸MIDNIGHT的な
悪魔のアル〇を走らせて
やってきたのは・・
整形外科医院
実は前述の・・
グキキ、なにしやがったキャンツーから帰宅後・・
ジワジワと腰が痛くなってきて・・
翌朝には前屈ができない状態まで悪化
前屈ができないから靴下が履けず
(ワイフに履かせてもらった)
ガラスの菊門にさえ手が届かない
ウォシュレットで良かった~マジで!!
なんとも情けない姿である・・
・・
病院入口に近い所にクルマを停め、診察券を受付け嬢に渡す
ちなみに当方、ここでは
VIP待遇なのだ
不自然な姿勢の私を
(不自然な姿勢の私のイメージ)
見るや否や大慌てする嬢たち
すぐに主治医が出てきてレントゲンを撮るように指示する
硬いレントゲン台の上に寝かせられ
あっち向け、こっち向けと身体の向きを指示する
鬼婦長
(痛いっつうの)
診察室に戻ると同じようにベッドに寝せられ
主治医に乱暴に扱われる
(だから痛いっつうの)
骨には異常は見られないよと主治医
電気治療をナースに指示し、別室に案内された
・・
中に入ると最新の医療機器が所狭しと並んでいる
1台の機器を取り囲むように座ってる3人のオババたち・・
その間にあるひとつの空きイスに座らされた
ほぉ~
これが電気治療のマシーンか・・
電流の強弱に合わせて黄色と緑の光が忙しそうに上下している
その様はまるで・・
ヤング時代に転がしていた往年の迷車・・
コロナ1600SLに装着していた
ロンサムカーボイのレベルインジケーターを彷彿させる
・・
右隣のオババは膝が悪いのか・・
先っちょに吸盤の付いた線を膝につながれている
左隣のオババは腰から線が出ていた
そのオババと同じように腰に電極パッドを差し込まれる
ローションが塗られているのか・・
スルリと患部にセット完了
どのくらいの強さが良いですかぁ~と聞きながら
ツマミを回す少々熟年のナース・・
途端に
ビビビっと走る刺激
思わず
アタタタタとケンシロウみたいにうめいてしまった
ケンシロウ
えっ、こんくらいで?とびっくりした様子のナースは
すみませ~んとツマミを戻し
3の目盛りにセットされた
ふぅ~
急にくっけんびっくりばいとつぶやき、隣のオババを見ると・・
なんとオババのツマミは
4の目盛りにセットされている
(MAXは10)
オババは驚く私を一瞥し、片方の口の端を少しだけ持ち上げた
ニヤリ
ぐぬぬぬぅぅ~
オババめ~コノウラミハラサデオクベキカ
・・
・・そんなことがあったので今は
4でやってますが・・
それ以来、オババと一緒になったことはありません・・・。
オババめ~
勝ち逃げかい!!
おしまい
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